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2013年9月21日 (土)

09/21 【読】 「傅信幸のオーディオ読本〜美しい響きの探求〜(傅信幸、音楽出版社)」

「傅信幸のオーディオ読本〜美しい響きの探求〜(傅信幸、音楽出版社)」

オーディオ評論家。ステレオサウンドのレギュラー執筆陣、CDジャーナルでの連載など多数の雑誌にて活躍する氏が、自身のオーディオ遍歴、音楽遍歴をつづった記事を選りすぐった特別編集本(ムック)。2013年1月刊。亭主は出張先の北九州の書店で購入している。

内容は、大きく分けて4部からなる。傅氏のオーディオ観、音楽観を概観する第1部(対談に菅野沖彦氏を迎える)、氏が注目する最新のオーディオ機器を紹介する第2部、自身が愛用していた静電型スピーカApogeeと、異形の曲線から構成されるNautilusについて語る第3部、そして雑誌連載されていたオーディオ/音楽エッセイから一部を抜き出した第4部。ハードウェアからソフトウェア、あるいは自身の内面から交友関係・家族の話まできわめて広い範囲の話題を扱っている。オーディオ評論家には珍しくポップスやロック、シンセサイザー音楽を好んで聞いていたり、語り口がソフトで、ユーモアとペーソスが程よく効いていたり、あるいは日々の生活を感情豊かにつづっていたりと読者層を選ばない内容。しかし決してライト感覚というわけではない。氏独特のスタイリッシュさ、オーディオと音楽に対する強いこだわりが感じられる。

亭主自身は、ステレオサウンド、CDジャーナルなどで氏の文章を毎回楽しみにしている。世代としては2回り上(亭主の世代がYMO世代、その上がビートルズ世代ならば、その上・先生の世代はなんと呼ぶのだろう?)にあたるのだが、先にも述べたように非常にスタイリッシュかつソフトな文章に親しみを感じ、共感しているからだ。ヒッピーやニューエイジの文化を通り越してきたかのような髭と眼鏡、ぱりっと着こなすジャケットは、とてもとても60代とは思えない。

もう一つ、傅さんがかつて愛用していたApogeeというブランドが現在1000ZXL子さんの愛用しているスピーカのブランドで、現在愛用しているNautilusが@が所有しているスピーカということも、親しみを覚える理由だろうか。本書に記されたApogeeおよびNautilus導入のきっかけ、使いこなしなどは、1000ZXL子さん、@さんのシステムに通じるものがある。1000ZXL子さんがアンプにKrellを、@さんがMark Levinsonを使う理由がしっかりと記されていて、二つのスピーカを聞いたことのない亭主に、よりわかりやすいサウンド・イメージを伝えてくれている。

一つ残念なのは、第4部のエッセイが雑誌からとびとびに抜き出されてきている点だろうか。ファンとしてはやはり連載当時の記事を一括して読みたいし、そもそもテキストをそのまま埋もれさせてしまうことが勿体無い。もしかしたら抜けのないバージョンが出るのだろうか。期待して待ちたいところだ。

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