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2013年8月20日 (火)

08/20 【読】 「犬に言いたいたくさんのこと-親愛なる君ともっと仲良くなる73の方法(中村多恵、池田書店)」

「犬に言いたいたくさんのこと-親愛なる君ともっと仲良くなる73の方法(中村多恵、池田書店)」

犬のしつけカウンセラーで、日本能力開発推進協会認定上級心理カウンセラー。1990年にテリー・ライアン女史より犬のしつけ陽性強化法を学び、現在は犬の問題行動・ペットロスに悩む人たちのカウンセリングを営む著者が、犬と人間がより深く理解しあえるためのヒントをコラム形式で解説した書。2013年3月刊。

以前に亭主は、犬の行動学・生理学などから犬の心理を深く読み解いた「犬はあなたをこう見ている」を読んでいて、本書もまた行動学・生理学に基づく「割と冷静な」解説書かと思っていたのだが―――違った。本書はむしろ犬が大好きで大好きでたまらない飼い主、犬のことが可愛くて仕方ないのだけれど、もっともっと犬のことが知りたいという飼い主が、犬への共感をさらに深めるための解説書に近い。犬の行動と心理を理解すること、犬の問題行動の本当の意味を理解することになる。人間本位のひとりよがりな理解ではなく、犬を主体に、また犬から飼い主への視点を主体にした解説はユーモアにあふれていて、読んでいて非常に心地よい。「犬はあなたを〜」では犬を「人間と一部の共通した感覚を持つにすぎない、人間とは全く異なる生物」と定義するのに対し、本書では人間が犬に積極的に寄り添うことを推奨する。どちらが良い/悪いではなく、どちらもが正しい。

人間が犬に積極的に寄り添うためのきっかけ・理解を深めるためだろうか、本書では犬の行動に対し、わりと大胆に擬人化を試みている。擬人化によって読み手は犬の立場を「わがことのように」思い描き、納得する。読み手の頭の中には「人間とは全く異なる生物」などというイメージはなく、むしろ好意的で、人間の空気を読み、楽天的で、素直で、気の置けない最高の相棒のイメージが想起される。犬との関係を良好に保つためにはまず人間の意識改革が必要で、本書には人間の意識をポジティヴに変えていくための工夫が随所にこらされている。ユーモアたっぷりのキャプション、愛らしい挿絵、そして楽しいコラムなどなど・・・ああナルホド、著者は人間相手の心理カウンセラーでもあった。

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