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2013年4月30日 (火)

04/30 【聴】 Amazing Things / John Beltran, Delsin(98DSR/JBT-CD2)

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デトロイトテクノ/アンビエント方面でシーン最初期より活動。Carl Craig, Derrick Mayらデトロイトのオリジネイターからも絶大な信頼を寄せられるJohn Beltranの最新作。前回のベストアルバムと同じくDelsinからのリリース。全17曲。

本作のジャンルをなんと呼んだらよいものか、亭主自身まだ決めかねている。電子音楽、アンビエント、テクノなどなど、世間には様々な名前のジャンルが準備されているが、いずれの呼び方も彼の作品の本質を捉え切れていない。静謐、美麗、感傷的、情緒性豊か、しかしあくまでも前向きで明るい、まるで太陽のような音楽。ダンス・ミュージックとしての機能性がないかといえばそうとも言えず、その刻まれるビートからは躍動感すら感じられる。多くの音楽が、いわゆる「商業主義」や「お客様至上主義」によってアヴァンギャルドな方向へと走っていくなか、彼の作品はまるで流れの中に打たれた杭のように確固としてゆるぐことがない。川の中に立つ杭が流れの中で川下へと渦を作り出すように、彼の奏でる音楽は心地よい漣を人々の心の中に立ててゆく。

亭主は昔は似たような名前のアーティスト、ハードテクノの分野では圧倒的な知名度を誇るJoey Beltramの大ファンだった。寡作だったがその作品の影響力は大きく、当然ながら亭主も必死に彼の作品を聞いたものだ。対するBeltranはといえば当時Apollo(R&Sのアンビエント専門のサブレーベル)からアルバムをリリースしていたもののどこか地味で、亭主自身もあまりチェックしていなかった、というのが正直なところ。ただ2002年からの彼のリリースラッシュ、特に2002年リリースの"Sun Gypsy"からはDerrick Mayのデトロイト・テクノコンピレーションには必ずラインナップされる重要アーティストとなっていく。対するBeltramはといえばリリースをぱたりと止めている。Beltranに初期から注目しなかった(アルバム自体は買っていた)のは亭主自身目が曇っていたということもあるし、やはり時代が早すぎたということもあるだろう。

2000年もはや13年を超えてしまった。サイケもチルアウトもオーガニックも次第に時代から取り残されいる印象のある昨今。Beltranのサウンドは昔からちっとも変わらず、しかし今こそ新しい。

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