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2013年3月 1日 (金)

03/01 【読】 「情報の呼吸法-Ideaink 01-(津田大介、朝日出版社)」

「情報の呼吸法-Ideaink 01-(津田大介、朝日出版社)」

ジャーナリスト/メディア・アクティヴィスト、一般社団法人インターネットユーザー協会(MIAU)代表理事。著作権問題、ネットカルチャー、ソーシャルメディアなどを専門とし、 関連著書を多数執筆。国内においてはTwitter活用によるリアルタイムなジャーナリズムのオーソリティとしても知られる津田大介氏がソーシャルメディアの活用について記した書。2012年1月刊。批評家で現代思想・メディア文化論を専門とする東浩紀氏とのトークイベントの様子も収録している。

マイクロブログとして国内で注目を集め、東日本大震災以降はリアルタイムに状況を伝えるメディアとして急速な普及を遂げたTwitter。また当初は実名登録でユーザー登録が伸び悩んだものの、近年は着実にユーザー数を伸ばしつつあるFacebook。現代の日本にあって欠かすことのないこれらソーシャルメディアの過去・現在そして未来を解説したものが本書となる。ユーザが自由に発信者、伝達者となりうるソーシャルメディアは、 これまで情報のハブとして機能してきたテレビやラジオ、あるいはネットのニュースサイトとは異なる全く新しい「社会」を形成する可能性を持っている。常に最新の情報を、広範囲かつ隠蔽することなく拡散するソーシャルメディアは、地震や津波などといった非常時だけでなく、ビジネスにおける資金集めや政治活動など、社会の根幹にあるシステムすら大きな効果を発揮する。本書では、津田氏がこれまで蓄積してきたソーシャルメディア活用のノウハウを惜しげもなく紹介している。日々蓄積されていく膨大な情報からどうやって正しい情報を抽出するか、情報を得るため、どのようにアンテナを張るべきか、情報の発信力を高め、いかにして持続していくか―――個人的な趣味の範疇から、社会全体を動かすムーブメントまで、津田氏がカヴァーする範囲は限りなく広い。 東日本大震災復旧・復興支援のための各種イベント、被災地からのリアルタイム中継、著作権小委員会での議論の内容をTwitter経由でネットへと拡散する"tsudaる"行為などなど、氏のこれまでの活動が実績となって説得力を高めている。

一方、まるまる一章を費やしての東氏との対談では、ソーシャルメディアが政治活動・社会活動にきわめて有効であり、社会を直接変えうる力になるとの論を展開する。フランスの思想家・ルソーが論じた「一般意思」が、実は現在の「セカイ系」と呼ばれる若者たちの思想、個人的な悩みがセカイの問題へと直結する思想にきわめて近い位置にあることが東氏によって明かされるあたりがクライマックスだろうか。

津田氏の著作はこれまでにも何冊か読んでいて、読むたびにもうそろそろ引き出しはあけつくしただろうと思っているのだが、なかなか底が見えない。津田氏のバイタリティ・・・でもあるだろうが、もしかしたらこれがソーシャルの力、人々の力を少しづつ積み上げた結果得られる力なのかもしれない。

ちなみに当方、Kindle版を買いました。(2013.03.01) 

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