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2013年2月 9日 (土)

02/09 【読】 「自己プロデュース力(島田紳助、ヨシモトブックス)」

「自己プロデュース力(島田紳助、ヨシモトブックス)」

2007年3月、NSC(吉本総合芸能学院)で一度だけ開催された島田紳助の特別講義を、文章として書き下ろしたもの。同内容はDVD「紳竜の研究」にて映像で収録されているものの、より幅広い読者に伝えるのは本のほうがよかろうと、スタッフが紳助に対し粘り強く交渉した結果実現したのが本書となるそう。2009年9月刊。

紳助・竜介のコンビとして一世を風靡し、その後もタレント、司会、プロデューサ、起業家として辣腕を振るってきた島田氏。そのデビューはまさに「計算づく」のデビューだったことが本書によって明らかとなる。面白いと思う漫才を徹底的に研究し、漫才の対象を25〜30歳の男性と定め、大事な場面において必ず結果を残すよう、ひたすら勝ちにこだわることで現在の名声を勝ち得てきたのだという。NSCに通うお笑いの卵たち、M-1の2回戦すらも勝ち抜けないいわば「おちこぼれ」たちに島田氏は痛烈な言葉をあびせかけ、そして自らがこれまで勝負に勝ち続けてきたノウハウを惜しげもなく披露する。

もちろん、島田氏の手法をそのまま真似ても、島田氏の物真似としかならない。漫才ブーム以降めまぐるしく変わるお笑いの世界で勝ち抜くためには、若手自身がどのように自らのスタイルを見出し、努力し、勝ち上がっていくかのヒントが氏の言葉に詰まっている。 島田氏がこれまでに「おっ」と思った若手はダウンタウンだけだったそう。他の若手たちには残念ながら才能も、また才能を補う懸命の努力もなかったとのことだが、しかしそれが人間の価値というわけではない。たとえば島田氏の経営する飲食店の店長になった漫才師がいる。石垣島にカフェをだした者も居る。島田氏の様々な方向への挑戦は、同時に若手の可能性を見出し、育てる場でもある。

デビュー当時の島田氏が、勝つためのあらゆる方策を講じていてきたという話、真実かどうかはわからない。もしかしたら最近になって思いついたことかもしれないし、背後にブレーンがいる可能性だってある。それでも文句が言えないのは、島田紳助氏自身がずばり成功者だから。これに尽きる。

他人に勝つための方策は、亭主のようなビジネスマンにとっても喫緊の課題である。ある種「やりたい放題」の芸能界とは違って、会社つとめの身にとっては、ルール破りのゲリラ戦法はリスクが高すぎる。それでもついやってみたくなってしまうのは、島田紳助がカリスマだからということのかもしれない。(2013.02.08) 

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