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2013年2月 2日 (土)

02/02 おやきの思い出

昨晩、妻がホームベーカリーで次の日の朝食のパンを焼こうとして、あやまってドライイーストをセットせずにスタートボタンを押してしまったようなのです。まはろくんと散歩中、機械が小麦粉を捏ねてしまった、どうしようと電話があったので、それなら新しいのを作り直そうと提案しました。捏ねてしまった小麦粉はどうしよう、というので、とりあえずビニール袋にいれてとっておいてもらいました。

さあ、捏ねた小麦粉をどうしようか、などと構想していたら、今朝、ホームベーカリーがパンを焼く間に、妻が小麦粉をフライパンに落として、ホットケーキのようなものを作ってくれました。

材料は、小麦粉、水。以上。ただし小麦粉には少量ですがお砂糖が入っている様子。

なにか良くわからないものができたけど・・・と不安げな妻、ですが一口食べた亭主、とても懐かしい気持ちになりました。

子供の頃、祖母がつくってくれた「おやき」がまさにこの味でした。

「おやき」といいますと、今では観光用に野沢菜だとか、ナスだとか、かぼちゃなんかが入ったものが売られていて、ちょっと固めの中華まん、という食感を真っ先に思い浮かべる方が多いと思います。ですが、亭主が子供の頃、祖母がおやつにつくってくれた「おやき」は、小麦粉を水に溶かして練って、それをフライパンで焼くという非常に素朴なものだったのです。

味が無かったので、当時は砂糖をつけて食べました。

食べ過ぎると胸焼けがしますが、子供のころはこれがおやつであり、ご馳走だったんですね。

妻がつくってくれた「おやき」をしみじみ食べてみるに、砂糖が少し入っているのでほんのりとした甘みで、これはこれで食べられるのですけれど・・・、なんというか、なんとなく、物悲しくなりました。

まずくはない。まずくはないけれど、美味しいともいえない。牛乳もバターも、卵すらも入っていない。

小麦粉と水だけでつくった、こんな粗末なものを、昔は喜んで食べていたんだな。

妻の失敗と、失敗を埋め合わせる労作にそんなことを言ってはいけないのですけれど、亭主にとってこれは、小学生時代によく味わった懐かしい味で、味以前にこみ上げてくるものがありました。妻には「なつかしい、子供の頃食べた味だ」とだけ言ってあります。この「おやき」を食べていると、祖母が台所に立ってフライパンで小麦粉を焼いている姿、そしてそれを待っている3人兄弟の姿が、まるで白黒映画のワンシーンのように思い出されました。

映像はほとんど覚えていないけれど、舌は味をしっかりと覚えていたみたいです。

思えば遠くに来たものだ。

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