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2013年1月

2013年1月31日 (木)

01/31 Minidisc(MD)の思い出

ソニー、MDプレーヤー事業を打ち止め 最後の機種も3月で出荷終了

亭主はMZ-R30という、録音・再生可能なMDウォークマンを持っております。当時、かねてより何か新しいデジタルガジェットが欲しいと思っていて、ボーナスが出たのを良いことに、田尻のC-YOU(カスミ家電)で衝動買いしたのを覚えています。録音が可能ということで、マイクを購入して、外出時・車のなかで思いついたアイデアをディスクに録音したり、CDから音楽をコピーしてベストアルバムをつくったりしたものです。友人からもらったタイだかのミュージックテープをディスクに録音したり、CDとMDが再生できるカーオーディオを買ったり―――あまり活用しなかった印象があるのですが、思い返してみるに実は結構付き合いっていたようです。

ただ、MZ-R30の音は、けして良いとはいえませんでした。R30のATRAC(MDの記録フォーマット・音楽データを圧縮して記録する)はまだまだ初期バージョンで、CDに比べると随分とザラザラ、ゴロゴロと聴きにくい音だったように思います。イヤフォンで聴くとかならず耳が詰まったような閉塞感があって、電車に乗った際にMDを聴くとかならず電車に酔ったっけ。バッテリのもちも悪く、2時間再生がやっとでした。あちこち持ち出すよりも、車の中でMDを聴くための、コンパクトな録音機という位置づけでした。

今となっては重くて、電池の持ちも悪くて、音質も悪いという最悪な機種ですが、当時はそれでも辛抱強く使っていました。よくまあ我慢して使っていたものだ、と改めて思ったりして。

今もMZ-R30は押入れの中に眠っていますし、探せば生ディスクも、録音したディスクも出てきます。ただ・・・もうMDを使いたいとは思わないなぁ・・・。

そんなわけで、MDには思い入れもへったくれもなく、本稿もまた備忘録的にとーとつに終わるのでありますが、ひとつだけ。

MDほど故障の多いプレーヤもありませんでした。

亭主自身もパイオニアのMD録再機で2台、カーオーディオのMDデッキで1台故障を体験しています。パイオニアのMD録再機などは何回メーカに修理に出し、そのたびに「異常なしです」と帰ってきたことか。結局無事だったのは、今所有しているMZ-R30だけというテイタラク。

思い出してみるにスロットイン機構部が壊れやすかったように思います。メカ部分があるとどうしても故障が多くなるのでしょうが、ことハードケースに入れるタイプのディスクメディアは(ハードケース入りのCDしかり、MOしかりVHDしかり初期のDVD-RAMしかり)どれもこれも短命のようですね。

そもそもメディアタイプとして筋が悪かったのかもしれません。

2013年1月30日 (水)

01/30 【聴】 Every Soul Needs A Guide / Vince Watson, Everysoul(ESOL003JP)

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グラスゴー出身のハウス/テクノプロデューサー。Dave Angel, Jeff Mills, Luke Slaterらとの競演を経て現在も高い評価を受けるVince Watsonの最新作。ポジティブで美しいテクノ・トラック全11曲が、聴く人の心を癒す。ちなみにVinceは現在もグラスゴー在住だが、本人は日本に移住したいほどの日本好きとのこと。

UKテクノからデトロイト・テクノへとアプローチした作品、あるいはデトロイトのUKテクノ的解釈の作品とでもいおうか。デトロイト・テクノがテクノの枠組みを大きく広げたように、本作もまたテクノに対し大胆な解釈を試みる。M3 "Never Too Late"のピアノ・ソロにはまるでピアノの小品集を聴いているような安らぎを感じるし、M5 "Voodoo Disco"ではラテンのリズムをなんの気負いもなくフィーチャーしている。コンサバなサウンドかと思いきやさにあらず、充分に挑戦的・挑発的だ。積極的にポジティヴになりたいときに聴くとより効果があるだろう。

ちなみに本作、amazonなどではかなりの値段がついて高騰しているが、普通にお店で手に入る。どうやらamazonなどで業者が暗躍しているらしいが、欲しい向きは少しじっくりとCD店や通販サイトを眺めてみるのがよさそうだ。

2013年1月29日 (火)

01/29 【聴】 Blueprint. / 808 State, ZTT|Salvo(SALVOCD051)

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Graham Massey, Andrew Barker, Darren Partingtonの3人からなるUKテクノユニット、808 Stateのベストアルバム。2011年リリース。1988年のデビュー以来、アシッド系のテクノ/ハウスの良作をコンスタントにリリースしている彼らとしては当時7年ぶりのアルバムリリースとなる(もっとも再発盤はその間に何回もリリースされている)。全17曲。

Aphex TwinやTrevor Hornによる過去のリミックス、Bjorkをヴォーカルとしてフィーチャーした曲を収録した実にベストアルバムらしい、アルバム。その後多くのテクノアーティストに影響を与えた名曲"Pacific State"、その攻撃的な曲調からドキュメンタリーやニュースでよく利用された"Timebomb"など、808stateの魅力がたっぷりと詰まっている。もっとも亭主的にはアルバムを聞いての新鮮味は正直いって、ない。曲が古いというよりも、どの曲も耳馴染む、親しみ深い曲だばかりだからだ。亭主の世代は多かれ少なかれ808stateの曲に洗礼を受けている。よしあしを語る前にまず懐かしさを感じてしまうということは、彼らの曲の多くの部分がその後引用され、スタンダードとして定着していることに他ならない。

アシッドテクノ/ハウスのお手本ともいうべき内容は、懐かしさこそ感じはするが、けっして古くない。何度でも飽きずに堪能できる磐石のサウンド。

2013年1月28日 (月)

01/28 【動】 チーム名は「ぶたくん」

チーム名は「ぶたくん」。

亭主がマラソン大会にエントリするときに、かならず「所属」の欄に書くチーム名です。

亭主自身、どこかのマラソンクラブに所属しているわけではありません。もともと走ることは妻と亭主ふたりの共通の趣味ですから、趣味をほかの誰かと共有したいと思いません。そもそもチームという「人間関係」に縛られることもマッピラ御免だったりします。亭主が通っているスポーツジムにも、なにやらそういうつながりをもった連中(亭主は「集団」と呼んでいます)が居て、スタジオレッスンの際にインストラクターに近い前半分を占有したり、全員でウェアをおそろいにしたり(オリジナルのTシャツも作っている)、レッスン前に並ぶ場所の場所取りをしたり(ジムでは場所取り行為を禁止しています)、様々なイベントを企画したりと活動しているようです。「集団」は新たにジムに入ってきた会員を集団へと取り込み、年々その数を増しているのですが、観察しているとどうも集団の中にもメンバー間でアツレキがあるみたいなのですね。飲み会に誘ったら断られた、とか、最近ジムに来ない、とか、あるいは誰それが誰それと仲良くしていて気に食わないとか、当人の居ないところでかなり好き放題言っているようです。

特にひどいのは女子更衣室。妻も集団に入っていないのですが、聴きたくなくてもイヤな話が耳に入ってしまうそうです。

イギリスの人類学者・進化生物学者に「ロビン・ダンバー」という人がいて、この人が「人間にとって、平均約150人(100-230人)が『それぞれと安定した関係を維持できる個体数の認知的上限』」というダンバー数を提唱しています。亭主が妻から集団のメンバー間にある「アツレキ」の話を聞いたとき、まっさきに思い出したのが、この「ダンバー数」でした。

そういえば以前、会社の後輩に、「かたぎりさんは社内のマラソン同好会に入っていないのですか?」と聴かれたこともあったっけ。もともと入会する意思などまったく無かったのですが、後輩に様子を訊いてみたところこれがとんでもないサークルなんですね。メンバーは、会長も含めて全員ケガだらけ、ひざが痛いだの足首が痛いだの故障ばかりしている。故障をしないためのトレーニング法があるのに、そういう知識や経験をぜんぜん会員と共有していない。イベントがあった際に三々五々集まって走るだけ。たしかに会長はそれなりに足が速いのかもしれませんが、これで同好会といえるのかどうか。あまりにも無責任で、話を聞いていて怒りすらおぼえました。

亭主にとってマラソンは、妻と走る喜びを共有する場、一人で走る際には自らの体と対話する場、そして自身の思索を深める場なのです。ですから、ランを通じて友人を作ることはあっても、けして誰かとチームを組もうとは思わないのです。

「ぶたくん」は、そんな亭主が仮想的に設定した架空のマラソンチームです。メンバーは監督のぶたくんほか、3人(というか2匹と1人)。
基本的に走るのは亭主だけで、あとのメンバーは精神的支柱としての役割のほうが大きいんですけどね。もう一匹のメンバーについては、「公文式」の販促用絵本にとってもよいお話があるのですが・・・検索しても出てこないのでまた別の機会に。

01/28 【聴】 Embrace / Boom Boom Satellites, SONY(SRCL-8165)

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ビッグ・ビート系バンドとして1997年にヨーロッパでデビューし大ブレイク。いまやロック・シーンには欠くことのできないユニットへと成長したブンブンサテライツの最新アルバム。中野雅之(プログラミング)、川島道行(ギター・ヴォーカル)の二人からなる構成はデビュー当初から一貫して変わらない。今回は通常盤(CDのみ)を購入した。全10曲。

ギターを基調とした壮大なアレンジと、攻撃的な歌詞が特徴的なブンブンサテライツ。本作においてもそのテイストはしっかりと押さえている。まるで巨大な魚が、餌を求めて前へ、前へと進むようなダイナミズムと重量感がヒシと伝わってくる。ハウス的なアレンジともいえるし、良くも悪くもプログレ的な様式美も感じる。あるいは退廃とでも言うべきだろうか。成熟しきった過渡期のサウンドにどこか危うさを感じたりもする。

そういえば川島氏は、脳内に腫瘍が見つかり、この1月に外科手術をしたそうだ。幸い手術は成功し、現在はリハビリ・療養中とのこと。聞けば川島氏はこれで3度目の手術とのこと。氏にとってはハードラック以外の何物でもないがぜひ休養を糧として次の作品へと昇華させて欲しいところ。右脳の手術という試練を乗り越えて作られているサウンド・・・と知れば、鬼気迫るサウンドにも説得力が感じられる。

2013年1月27日 (日)

01/27 【動】 第61回勝田全国マラソン

一般男子40歳代フルの部に参加してまいりました。

当日は天気も良く、少し肌寒いながらも絶好のマラソン日和。
今年は10km, フルの部あわせて過去最高の21301人がエントリしたそうです。
うちフルマラソンは12887人。10:30にひたちなか市内の石川運動広場をスタートし、ひたちなか市街、そして東海村を大きく一周したあとは工業団地をぐねぐねと走るというちょっとクセのあるコースでランナーたちが健脚を競い合いました。

亭主は第58回から、4回連続の出場。今年はちょっと疲れ気味な日が多く、週末に長距離を走る程度と練習不足だったのですが、なんとかフルマラソンを走りきってきました。タイムはいちおう自己ベストを更新したものの、前回とほぼ同じ時間。30kmまでは5分30秒ペースと快走したものの、その後足にマメが3箇所でき、また背中と、太もも内側の筋肉がちょっと痙攣気味となって、最終的には失速してしまいました。前半の貯金を、途中の豚汁コーナーで使い果たしました(^^;)でも、勝田マラソンといえば豚汁のサービスが楽しみのひとつですので、ここで時間を使うことを計算に入れなければ勝田を充分に堪能したとはいえませんね。

豚汁だけでなく、沿道にはたくさんの応援の皆さん、サポートの皆さんがいて、ランナーたちを励ましたり、ときにはチョコレートやバナナ、ドリンクなどを提供していただきました。子供さんが小さな手でチョコレートをコースに向けて差し出してくれる様は、ランナーにとっては本当にほほえましく、また勇気付けられるものでありました。もちろん子供さんだけではなく、学生さん、男性・女性問わずに様々な方が沿道で差し入れたり、また声援を送ってくれていました。亭主自身勝田に惹かれる理由は、こういう沿道のみなさんの暖かさにあるように思います。本当にありがとうございました。

半死半生の状態でゴールをしたあとは勝田のラーメン屋でちょっと早い夕飯を食べましたが、走っている最中から胃がおかしかったため半分食べて残してしまいました。スパーク鮎川でお風呂に入り、汗を流してから自宅へ。自宅ではビールを飲んでまったり。そのあとまはろくんとお散歩。

記録は前回とほぼ同じでしたが、今回は格別に疲れました。

本当はブログを書かずに寝てしまおうと思ったのですが・・・とりあえず覚えているうちに記録に残しておきますね。

ランナーの皆さん、沿道の皆さん、運営スタッフ、ボランティアの皆さん。
今日はお疲れ様でした。ごゆっくりとお休みください。

2013年1月24日 (木)

01/25 ご連絡

お疲れ様です。亭主です。

スルドイかたはすでにお気づきのことと思いますが、

このたび「食」のコーナーを終了させていただきました。

もとより絶賛休止中でありましたこのコーナー、そもそも亭主自身ラーメンというものをほとんど食べなくなり、ページの更新頻度がぐーんと減った時点から終了の構想でありました。一部サイトデザインに「食」のコーナーへのアイコンが見られますが、リンクも、また内容そのものも削除しております。ご了解のほどよろしくお願いいたします。

特に食べ物屋さんの情報は、昨今不景気からかあっというまに閉店、古い情報となってしまうため、なかなか永久保存版とならないのが現状です。足しげく街へと繰り出し、常に新店をチェックするというマメさが必要な食べ物情報は、ほかの皆さんにお任せするといたしましょう。

「どむや」はまだまだ続きますし、亭主自身も元気いっぱいですので、ご心配なく。

引き続きよろしくお願いいたします。

2013年1月22日 (火)

01/22 【聴】 Evening Primrose / 高浪慶太郎+柴田健一, Playtime Rock|Vivid(PTR-004)

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元ピチカート・ファイヴメンバー。arcorhymeでの活動のあと、急性骨髄性白血病と診断され、現在は長崎で療養している高浪慶太郎と、トロンボーン奏者・柴田健一によるキュートなポップ・アルバム。2012年2月10日リリース。高浪氏は現在プライベート・レーベル"Playtime Rock"を設立し、地域密着型のサウンド・プロデュースを続けている、とのこと。ちなみにジャケットの女性はフルート奏者の市場美奈。

Evening Primroseとは「宵待草」のこと。竹久夢二が作詞した名曲「宵待草」の世界観を踏襲、大正ロマンと長崎のエキゾチズムをフィーチャーしている。「宵待草」は、河内隆太郎率いるチンドンバンド、かわち家によるチンドンバージョン、 NBC長崎放送のアナウンサー・塚田恵子によるリーディング・バージョン、市場美奈のフルートによる夕化粧バージョンの3バージョンを収録。そのほかNBC60周年テーマソング「もっとずっと」、NBCラジオ「プレイタイム・ロック〜ナガサキ音遊び」テーマソングなど、長崎にちなんだ作品を収録している。arcorhymeで志向したコケティッシュなポップ・ミュージック、ピチカート風のモンド・ミュージックなど、そのセンスのよさも相変わらず。収録曲は全10曲、40分と分量的には少なめだが、最後まできっちりと楽しめる。

長崎に行った際にはぜひラジオにて高浪さんの声も聞きたいものだ。オススメ。

2013年1月21日 (月)

01/21 【聴】 Carnaval / J99(相原隆行), Troubadour(TTRC-0030)

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元ナムコ・サウンドチーム。Ridge Racerシリーズのゲーム音楽を手がけたほか、YMOのパロディ・バンド"OMY"のメンバーとしても知られる相原隆行の2ndソロアルバム。まにきゅあ団などのCDリリースで一世を風靡したトルバドール・レコードより。1997年作品。

1stアルバム"J99"では、Rigde Racerばりの味の濃いハウス/テクノを志向していた相原氏。本作では趣向を変え、アシッドなボサノヴァをフィーチャーしている。前作にて好評だったボサノヴァ/サンバ調の曲"Blue Topaz"に味をしめた様子。ネタ的なアレンジを抑え、シックな曲で統一している。OMYの曲で、YMOの"Simoon"のパロディ、M4"Namoon", チック・コリアのリターン・トゥ・フォーエヴァーを思わせるM5"Carnaval"など聴きどころも多い。音にもかなり気を使っており、M1"Satanas Onipotente"のコントラバスの響きなどは生演奏と見まごうクオリティ。

今となってはかなりレア盤となってしまった本作だが、Ridge Racerシリーズの音楽が好きな人ならばぜひチェックしたい作品かと。

2013年1月20日 (日)

01/20 【聴】 The Way Out is the Way In / Audio Active, Beat(BRC-87)

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国産4人組ダブ・ユニットAudio Activeと、ブライアン・イーノや細野晴臣らとも競演するアンビエントの大家Laraajiによるエスノ/サイケ/ダブアンビエントのアルバム。1995年Beatレコードからのリリース。9曲+ボーナストラック2曲から構成される全11曲。

M1 "New Laughter Mode"は、狂気のサイケデリック・アンビエント。ダブのベースラインに、マックス・ヘッドルームばりの狂気のナレーションが重なる。以降もダークなダブが続くのだけれど、浮遊するメロディラインがあるせいか非常に聞きやすい。実を言えば亭主Audio Activeは(クラブ関係の雑誌ではもう20年近く前から常連のアーティストということで)知ってはいたもののその作品を聴くのに躊躇していたのだ。聴いてみると日本人らしい馴れ馴れしさ、下世話さがなく、適度な突き放し感、ストイックさが心地よい。おそらくLaraajiによるサイケなアレンジとあいまって独特かつ洗練された世界観を作り出しているのだろう、ダブがそれほど好みでない人にとってはエスニック音楽のひとつに聞こえるかもしれない。二つのジャンルが組み合わさることで、聴く人によって異なる印象を与える、というのがコラボレーションの意外な効果といえる。

01/20 アルバイトの思い出

高校生の頃、学校で禁止されていたアルバイトをこっそりやったことがある。

ゴールデンウィークや夏休みに、サービスエリアで弁当の売り子をしていたのだ。

母親の知人からの紹介で、小学校からの友人だったS君をさそってやっていたのだが、とにかく時給が安かったことだけは記憶している。一日おおよそ8時間、サービスエリアの一角にテントを張り観光客向けに幕の内弁当や牛丼を売っていた。たしか時給が200円ちょっと、バイトの帰りに、町役場の前で「最低時給○○円以下で働いていませんか?」「相談は労働基準監督署へ」とかなんとか書いてある張り紙を見つけて、これより低いやとS君とがっくりきたのを明確に覚えている。

何の変哲も無い弁当だったが、そこそこ売れた。幕の内弁当を一日100食仕入れて、お昼を中心に売り切った。そのうちにラインナップが増えて牛丼も併売するようになり、これは幕の内弁当よりも売れた。

いちど、甲子園の応援バスの大集団が通るという情報を得て、サービスエリアのマネージャが牛丼を500食仕入れるという大博打を打ったのだが、悲しいかなバスの大集団はこのサービスエリアを素通りし、大量の牛丼が余ったことがある。

勿体無いから持って帰りなと言われ牛丼をSくんと合計4食もらい、帰りの伊那福岡の駅でそれぞれ1食、帰宅して1食を食べた。

次の日サービスエリアに出勤したら、出勤してくる人がやけに少ない。

聞いたら昨日の牛丼にあたった人が続出して、みな休んでいるのだという。

炎天下の中をほぼ半日放置した牛丼である。あたらないほうがおかしい―――とはいえ、亭主は昨日2食食べ(しかもしっかり夕飯も食べ)たのだから、自分はわりと胃袋が強い部類に入るのだなと確信したのは良い思い出。以来、亭主は食あたりというのをほとんど体験していない。

バイト代は何に使ったのか。ゴールデンウィークの際のバイト代は覚えていないが、夏休みのバイト代でFujitsuのOASIS Lite Sを買った。液晶表示は8文字、漢字変換も単漢字に近く、今考えるとよくこんなもので文書がかけたものだと思うが、当時はこれでも便利に使ったものだ。長文も書いたし、表もつくった。どうやって文書の構成を決めたり、画面をレイアウトしたのだろう。思い出せない。

学校には特に何も言っておらず(禁止されているのだからいえない)そのままシレッとしていようと思ったら、母親が夏休みの通知表に「夏休みはアルバイトにがんばっていました」などと書いてしまい、えらい冷や汗をかいた。

結果的になんのお咎めもなかったのだから、いい加減なものだ。

サービスエリアでは、売店を仕切るマネージャの娘さん(同じ高校のひとつ下だった)が同じくサービスエリアのレジのバイトをしていて、どえらい可愛かったのを思い出した。他のバイトくんたちは同じ学校だった亭主に対してしきりに「○○ちゃんに俺たちのこと話しておけよ」などとアピールしていたが、亭主は当時恋愛にはとんと興味がなく、可愛いなぁと思ってはいたが特になんのアプローチもしていなかった。亭主があまりにも淡白だったからだろう、娘さんにとっては付き合いやすいと見えて、学校や道行きで偶然出会うと、よく微笑んでくれ、ひとことふたこと雑談したものだ。それでも亭主は特にそれ以上どうということもなく。

朴念仁め。

2013年1月19日 (土)

01/19 【聴】 My Heart is Home / Roger Nichols and the Small Circle of Friends, Victor(VICP-75089)

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Roger Nichols, Murray MacLeod, Melinda MacLeod Pattersonの3人からなるユニット、Roger Nichols and the Small Circle of Friendsの最新アルバム。2012年11月リリース。前作"Full Circle"から5年、再び結集した3人が、極上のコーラス・ワークを聴かせてくれる。

バカラックを思わせる楽曲で構成されていた前作に対し、本作はコーラスの存在感をさらに推し進めたアルバムとなっている。メンバーはもう相当に御年なのだが、それでもコーラスの美しさは健在。カーペンターズのカヴァー「愛のプレリュード」をはじめ、ボサノヴァやレゲエといった多彩なサウンドにMurrayとMelindaのハーモニーが調和している。前作に比べればインパクトのある曲、いわゆる「サンプリングネタに使えそうな」曲は減ったものの、聴きこむほどに味のある曲ばかりでついつい夜更かしが過ぎてしまう。亭主自身、二つのアルバムをとっかえひっかえ聴いていたのだけれど、結果的にはこちら"My Heart is Home"のほうをメインに聴いていたりする。

01/19 マクドナルドの思い出

マクドナルドにはじめて入ったのは大学に進学してから。場所は忘れてしまいましたが大宮駅東口にあったマクドナルドと記憶しております。

高校までをド田舎で過ごした亭主、予備校に入るため松本に来てからも節制の日々をすごしていて、マクドナルドになど入る経済的余裕はなかったのですね。松本駅前の店の前を通るたびに、羨望のまなざしを投げかけていたものです。

大学生になっても、(仕送りで生活していたため)外食できるゆとりはほとんどなかったのですが、それでもマクドナルドに入って、ハンバーガーのセットメニューを食べる機会は、それなりに増えました。亭主にとってマクドナルドは都会に生活しているという一種のステイタスであり、外食できる程度に財布の中身に余裕がある、というある種の豊かさの象徴でもありました。

ただ・・・そうですね、必ずしもおいしいと感じたことはあまりなかったように思います。あっという間に食べ終えて、コーヒーやコーラをちびちび飲みつつ、本を読みつつ、店内で時間をつぶしたことをよく覚えているのですが・・・。

大学3年生の頃だったか、単位もほぼとり終えて、自由になるお金が欲しくてバイト先を探していた際、流山のマクドナルドの深夜清掃のバイトというのを見つけて申し込もうか、やめようかと悩んだことがあります。深夜、閉店後の店内を清掃するバイトということで時給もそれなりによく、掃除自体が好きだったためこれはいいかもと思ったのですが、自転車で通うには少し遠い距離だったため結果的に別のバイトを選んでしまいました。

ただ、当時このバイトをしようか、やめようかと迷っていたときに、深夜の店内、青白い光に照らされた一角を、ホウキやモップ、あるいは機械を使って黙々と掃除している自分がリアルに想像されて、なんだかホラー映画か、幻想映画のワンシーンに登場しているような気分になったものです。

当時はまだまだ深夜営業の店が少ない時代でもありましたし、そもそも深夜というものに、ある種の神秘性を感じていたこともありました。

今でも時々、「深夜の青白く光る店内を一人掃除する自分の姿を、店の外からぼんやりと眺めている夢」を見ることがあります。

経験していないのに、強烈な心象風景として心に焼き付いている。

なんなんだろう、あれは。

2013年1月17日 (木)

01/17 【読】 「人間の基本(曽野綾子、新潮新書)」

「人間の基本(曽野綾子、新潮新書)」

昭和6年東京生まれ。小説家、日本財団会長としての経歴を持つ著者が、昨今の日本人の姿を憂い、どんな時代にあっても生き抜くための人生哲学を語った書。

かつての太平洋戦争、戦火の東京を生き抜き、日本財団会長としてアフリカやアジア各国へとわたって慈善活動を続けてきた著者。戦争や災害、また貧困の中で人間がいかに生きるべきかを、自らの経験や知人との交流関係から語ったのが本書となる。人間本来が持つ豊かな感性、想像力を発揮すること、様々な苦難に立ち向かう強い意志を持つこと、ルールにとらわれず、人として大事なことはなにかを自ら考え、行動すること、人間に深みを与える教養を持つことなどなど、氏の考える「人間として当然持つべき基本」が8章に分けて語られている―――というのが本書の主眼。

らしいのだけれど。

読んでいる間、こういった部分がまったく読み取れない。

なにしろ、冒頭からあらゆる部分にダメだしが入る。テレビはダメ、パソコンはダメ、携帯電話はもちろんダメ、現代の子供はダメ、若い女性はダメ、男性もダメ、年寄りもダメ、日教組もマスコミもとにかく目に付くものはほぼすべて否定する。ダメという理由には納得する部分もあるが、人生の先達・ご意見番の辛口コメント、というよりも、手当たり次第、全方位に毒を吐きまくるといったほうがしっくりくる。見苦しいというほかはない。

あらゆる部分にダメだししたとして、では何を肯定するのか。基本的には氏の幼少時代、太平洋戦争前後のいわゆる「古きよき日本」によりどころを求めているようだ。奔放で純真な子供たち、厳格な家庭、そして教養と粋とを兼ね備えた人々に、氏はあからさまな憧憬の情を示す。文体からすれば、がちがちの保守派といったところだろうか。ところが、がちがちの保守を表明しているわりに、とにかく逃げる。「自分は卑怯者だから」「弱い人間だから」「実はどちらでもいい」などといって言行が一致しない。先ほど書いたことが簡単に翻るのだ。

たとえば、味付けには関東風と関西風があるが、今はどこへ行っても関西風だと氏は言う。私は断然関東風の濃い味付けだ、お客の中には私の濃い味付けを楽しみにしてくれる人がいる、味付けが濃いのは少しのおかずでたくさんご飯を食べてもらおうという昔からの知恵だ―――。

そこまで主張して、「でも私は関東風でも関西風でもいいと思うんですけどね」と書かれたら、あんたはいったい何が言いたいのと突っ込みたくなる。様式にこだわり、自ら居住まいを正してに隙を与えないのが保守派の人間の主張の通し方だというのに、とにかく隙が多すぎる。

文章も散漫で、思いついた事柄をとにかく挙げるのみと支離滅裂、章の目的が不明確で、著者の意図があっちへふらふら、こっちへふらふらと定まらない、最後に東日本大震災を挙げてなんとかきれいにまとめようとする意図が見えすぎてかえって白々しい・・・これが現代の賢人・小説家の書く文章なのだろうか。

本書は妻が読んだ後、私が読んだものなのだが、妻もまた「気が滅入る」と読むのをやめたようだ。亭主はポリシーとして「口に入れたものは吐き出さない」「本は途中で投げ出さない」が―――。

01/17 【読】 「間抜けの構造(ビートたけし、新潮新書)」

「間抜けの構造(ビートたけし、新潮新書)」

いまや「世界のキタノ」とまで言われるようになったビートたけしが、社会における「間」について考察した書。2012年11月刊。

漫才師を基点として、ミュージシャン、映画監督、討論番組の司会など多様なジャンルで才能を発揮するビートたけし。本書では、日本独特の文化(というか日本人の本質そのもの)である「間」について、自身の体験から考察を加えている。漫才の間、落語の間、スポーツの間、映画や芸術の間などなど様々なジャンルの間を解説しており、随所に氏の人生経験が生かされている。本書を書くにあたっては、定本として「間の研究ー日本人の美的表現(南博、講談社)」を参考にしたそうだが、氏がこの本を引用しなくとも、あるいは定量的なデータや、傍証を提示しなくとも、十分な説得力をもって読み手に伝わる。デビュー時代、どうしたら客に受けるかと徹底的に考え抜いて導き出された「間」へのこだわりが結実している。天性のセンスからだけでなく、理論面・実践面からも考察した内容といえる。

とにかく、「間」が大事なのだ。

「間」がない、あるいは適切な「間」をつかめないのが「間抜け」ということになる。そういえばビートたけしのオールナイトニッポンでマヌケなものを笑いの対象として扱っていた(いちばん長く続いたコーナーが「マヌケなものコーナー」だった)。本書においても、導入部に笑いの対象としてのマヌケを扱っており、そこから社会全般の「間」あるいは人生における「間」へとどんどん話を展開させていく構成は見事というしかない。

軽妙な文体と、味のあるエピソードが読者の興味をぐいぐいと引き寄せる。技術書でもエッセイでもない、新書独特の味わいが楽しめる良書。

2013年1月14日 (月)

01/14 【聴】 30ans / World Standard, Stella(SLIP-8507)

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鈴木惣一郎を中心としたインストゥルメンタルのプロジェクト、World Standard活動30周年(!!!)を記念して製作されたベストアルバム。これまでのアルバムから13曲、未発表曲・アルバム未収録曲など5曲をふくめた全18曲。

1985年のアルバム"World Standard"以降、様々なアプローチにて活動を続けてきたWorld Standard。モンド風味のインスト音楽を志向したかと思いきや、アメリカンのカントリー音楽をフィーチャーした「Discover Amerika三部作」シリーズをリリースしてみたり、色彩豊かで叙情的な室内楽「花音」「雪花石膏」をリリースしてみたりと、着実にアルバムを重ねている。本作ではその30年の歩みを、1枚のアルバムでざっくりと俯瞰できるのだけれど、全体として聴いてみると実によくまとまっているというか、まったくぶれることなく(しかもマンネリになることもなく)現在に至っていることが良くわかる。

特にアルバムを聴いていて感じるのが、ギターやバンジョー、ウクレレなどの弦の響きと余韻の美しさか。弦を弾くアタック音と、そのあとに残る響きの美しさが印象的。

2013年1月12日 (土)

01/12 【聴】 Full Circle / Roger Nichols and the Small Circle of Friends, Ultra-Vybe|Solid(CDSOL-7234)

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Roger Nichols, Murray MacLeod, Melinda MacLeod Pattersonの3人からなるユニット、Roger Nichols and the Small Circle of Friendsの40年ぶりとなる2ndフルアルバム。2008年リリース。小西康陽、高浪慶太郎(敬太郎)ら多くのアーティストからリスペクトを受ける、癒しのポップ・グループ。12曲にボーナストラック5曲を加えた全17曲。

トラックメイカーであるRogerを中心とした、エヴァーグリーンなポップ・ミュージック。往年のバート・バカラック、あるいはオールディーズを髣髴とさせる優しいサウンドが耳を癒す。40年ぶりというブランクもなんのその(少しヴォーカルのキーが下がったという違いはあるが)、まったく隙が見られない。印象的なキーボード・リフはたしか他のアーティストがサンプリングしていた(誰かは思い出せない)と記憶している。思わずアーティストが引用してしまいたくなるインパクトの強さが本作の完成度の高さを物語っている。

亭主はかつてRoger Nicholsの1stをジャケ買いしていた。ピチカートVとも共通する世界観、全体からかもし出されるコケティッシュな雰囲気に魅了されていたのだけれど、本作を聴いてその方向性が(上に書いたとおり)バカラックを源流とすることが理解できた。モンドでもない、ラウンジでもないと長年もやもやしていた部分がようやく解消されたばかりか、大好きなバカラックとつながったことでさらにRoger Nicholsのファンになった次第。

まるで自分の血液や汗のような浸透圧で、体表面から心にじわりとしみる音楽。世知辛い世の中だけに、余計にこういうサウンドが聴きたくなるのかもしれない。

2013年1月 9日 (水)

01/09 【読】 「ペットたちは死後も生きている(ハロルド・シャープ、小野千穂・訳、日本教文社)」

「ペットたちは死後も生きている(ハロルド・シャープ、小野千穂・訳、日本教文社)」

心霊研究家にして霊能者。動物愛護家としても知られる氏が、自身の不思議な体験を通じて死後の世界におけるペットたちの生活を語った書。 ペットの死によって深く悲しむ人々に癒しと安らぎを与える本として、イギリスでは半世紀にわたり読み継がれてきたのだという。日本では2002年に翻訳され、現在第20刷を数えるロングセラーとなっている。

ペットは死んだあと、とても美しい楽園のような世界で幸せに暮らしている。ときに現世にやってきては、飼い主のそばに寄り添ったり、じゃれたりして、シャープ氏のような霊能力者にその存在を知らせることもある。「死後の世界」というべき世界で彼らは、かつての飼い主や家族とともに幸せに暮らしているが、やがてあなたが死んだときは、大好きなあなたのそばに真っ先にやってきて、ともに幸せに暮らすだろう―――。

心霊研究家であるシャープ氏は、彼の指導霊からの言葉や、現世に実体化したペットたちの霊の行動から、死後の世界を確信するに至る。何年にも及ぶ交霊会、研鑽を通じて肉体から魂を分離させることに成功した氏は、ついには死後の世界、ペットたちが幸せにすごすという世界へと足を踏み入れることになる。本書ではシャープ氏の現世における様々な体験談、あるいは霊的な旅の末たどりついた死後の世界の姿を、キリスト教的な慈しみを持って説明している。キリスト教では「心霊」のような現象を肯定していないので、シャープ氏の思想はむしろオカルトというべきだろう。オーラ、アストラル体、交霊術、霊媒などの心霊用語は、現代の人々には到底なじみの無い、胡散臭い用語に聞こえるだろう。もちろん、シャープ氏が心霊研究を行っていた時代、半世紀以上も前にあって、これら用語が巷間に広く知られていたことは間違いない。

亭主自身、子供の頃は心霊に大変興味があったので、本書を読んで意図しているものは即座にわかったものの、その主張を受け入れることができなかった。この歳になってこのような非科学的で、前時代的な世界観に共感することは、ある種の「恥」であるとすら思えたのだ。

ただ、本書に登場するペットと飼い主たちとの心のつながり、またペットが死後の世界で幸せに暮らしているという記述を自分がかつて大好きだった犬や猫たちに重ねると、自然と目頭に熱いものがこみ上げる。本書の主眼が「飼い主の癒し」であることに気づいてからは、全体としてはかなり好意的に読むことができた。

心霊やオカルトに対する知識があるか、キリスト教的な価値観に違和感がないか、あるいは大好きだったペットがいたかなどなど現代の日本人にはハードルとなる部分が多々あって、無条件で「癒し」となるかはわからないけれど―――。興味のある人は、どうぞ。

2013年1月 6日 (日)

01/06 【読】 「ネルシーニョ〜すべては勝利のために〜(田中直希、ぱる出版)」

「ネルシーニョ〜すべては勝利のために〜(田中直希、ぱる出版)」

柏レイソル現監督。J2降格がほぼ確定となった2009年シリーズ後半に監督に就任、2010年にJ2優勝(たった1年でJ1へ復帰)、さらに2011年にはJ1優勝という快挙を成し遂げた名将・ネルシーニョの監督術を、サッカー専門新聞「エル・ゴラッソ」の柏担当記者である田中氏がつづった書。2011年12月刊。田中氏による綿密かつ徹底した柏取材と積み重ねられたデータが、柏を常勝チームへと変えた「ネルシーニョ・マジック」のすべてを明らかにする。なお、柏は2012年の第92回天皇杯でも見事優勝をかちとっている。

"VITORIA(勝利)"をチームのスローガンに、すべての選手、スタッフに勝利への意欲を植え付けたネルシーニョ監督。選手にモチベーションを、スタッフに役割と責任を与えることで、全体が一丸となって勝利へと突き進むチームへと変革することに成功している。ゴールに対する貪欲さを選手に与えることはもちろんのこと、負けても次へと引きずらない切り替えの早さや、調子の良い選手を躊躇せず起用する思い切りの良さなど、あらゆる行動・言動が勝利へとつながっていることがネルシーニョのすごいところだろう。スタッフの意見をじっくりと聞くと同時に、スタッフへと自らの思いを伝えるコミュニケーション力の高さ、選手たちを常に観察し、調子のよしあしから的確なアドバイスを与える洞察力や分析力の高さなどは、サッカーに限らずマネジメントにおいても重要なスキルである。選手たちに自らの方針や決定を強要するのではなく、選手たち自らが考え、監督の思いに気づかせる方法論は組織を高いパフォーマンスにて運営していくのに必要。これら手法は、多くのビジネス書で紹介されている手法であり、「言うは易し」的な部分は多くあるが、それを成し遂げてしまうあたりが「ネルシーニョ・マジック」、名将たるゆえんなのだろう。

亭主自身サッカーにはとんと疎く、また登場人物である選手やスタッフについても断片的な知識がある程度ではあったのだが、非常に読みやすく、最後まで興味を持って読むことができた。読み終えると前後して天皇杯優勝のニュースが聞こえてきて、なるほどネルシーニョマジックは本物だったかとあらためて感心した次第。亭主の職場は、サッカーリーグのように短期間に成果が見えるわけでも、また選手層が厚いわけでもない(実際は誰一人として控えがいない)が、それでもやはり組織プレイの重要性が痛感され大変に勉強になった。

01/06 【聴】 The Mystery of Aether / Jimi Tenor and Kabu Kabu, Kindred Spilits(KS038CD)

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北欧出身のDJ/音楽プロデューサー。現在はアフロ・トライバルに傾倒するJimi Tenorと、西アフリカ出身のパーカッショニスト・Nicholas Addo Netteyを中心とするアフロミュージック・バンド・Kabu Kabuによる最新作。全20曲。

Jimi TenorとKabu Kabuとのタッグはもう何作目になるだろうか。Fela Kutiなどともつながるアフロ・ダイナミズム、ジャズやハウスの手法を引用したトライバル・ミュージックは、聴き手にパワーを与えてくれる。かつてJimiがWarpやSahkoなどのレーベルでハウス・ミュージックの良作をリリースしていたときには、その壮大かつど派手なアレンジに驚かされたものだが、こうやってアフロ・トライバルと組み合わせてみると、その派手さもまたほどほどだったことに気付かされる。けしてネタ満載というわけではなく、聴けば聴くほどにまっとうなサウンドなのだが、Nettey奏でるパーカッションのグルーヴは紛れも無いアフリカのそれであり、思わず体がビートを刻んでしまうほどの躍動感を持つ。

Senor CoconutsことAtom Heartがチリに、QuanticことWill Hollandがカリブ海の国々に溶け込み、現地のアーティストらと良作をリリースする昨今からすれば、Jimi Tenorが西アフリカのアーティストとコラボレーションすることもまた不思議ではないものの、どうしてこういったコラボレーションが、全世界的・同時多発的に発生するのかは実に興味深い話かと。

2013年1月 5日 (土)

01/05 初夢など

このところ、高萩界隈の夢をよく見ます。
昨年妻が高萩に入院して、その間は良くお見舞いに行っていた、ということもあるのですが、
基本的に夢の中に病院は出てきません。

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亭主も、元日の夜(正確には二日の夜)に、いっちょまえに初夢などみまして、舞台はやはり高萩でした。

おそらく観光バスのようなマイクロバスに乗って、日立市諏訪町から諏訪梅林を経て、高萩方面へ向かっている。
国道六号も、また常磐線も災害(水害?)で寸断されていて、この道が唯一の連絡道になっている、らしい。
現実の諏訪梅林〜常陸太田への峠越えコースは、川にそって沢伝いに登るコース、途中民家などはありませんが、夢の中の峠越えは、里山のような農村地帯をのんびりと登っていく、なかなか牧歌的な風景が見られました。
バスの中には亭主と、高萩方面に行くらしい会社員が数人。会社員によればこのバスは日立電鉄バスの臨時便なのだそうで。

この会社員、見た目にはかなり不良といいますか、ヤンキーあがりのちょっとトッポい兄ちゃんなのですが、亭主と会話しているときは気さくで、なかなか笑顔の魅力的な好青年。臨時便だけどほかのバスとの接続はちゃんとありますよ、心配ないですよと説明してくれました。

青年の顔を見ながら、ああ、この人とは将来ビジネス的にパートナーになりそうだなぁと漠然と考えた亭主でありました。

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夢の解説は、特にありません。
ただここ数日、災害の夢を良く見まして、次の日は職場でかなり大きな地震にあった夢を見ています。机の上のコップ、2個のうち1個が落下して壊れて、でもその程度で仕事を続けていたので、心配はないかと思います。

とりあえず、今年も災害には充分に留意したいものです。

2013年1月 4日 (金)

01/05 Accuphase C-275V

あけましておめでとうございます。

本年も、「四季旬菜どむや」ともども、この「どむや年代記」をよろしくお願いいたします。

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亭主はAccuphase社の製品のオーナーでもあります。

一台は、コントロールアンプ、C-275V。もう一台は、CDプレーヤ、DP-55V。

DP-55Vは現在もメイン機として使用しています。C-275Vは約53ヶ月(4年と5ヶ月ですね)使用した後売却、コントロールアンプはOrpheus Two 2003となりました。

C-275Vを購入した理由はずばり、様々なソースが切り替えて使いたかったから。当時のパワーアンプ直結の環境では、CD、DVD、カセット、アナログ、様々なソースを再生することができなかったのですね。水戸は赤塚駅前のABCオーディオさんでC-275Vを薦められ、試聴の末購入を決意したのでした。購入直後はとにかくその「清涼」な音に圧倒され、ハイファイオーディオの入口から、中をようやく覗いた、そんな気持ちになっていました。

当時亭主は、ソースの音質劣化を抑えるには、コントロールアンプで音質が変化しないことが肝要と信じていました。コントロールアンプに求められる機能は「セレクタ」で充分、複雑な回路や接点を極力排除するのが音質向上への最善策であると信じていたのですね。ところがC-275Vから出てきた音は、CDにせよDVDにせよ、カセットにせよすべて「清涼」で、コントロールアンプの重要性、回路や接点を極力排除するのとは別の方向でも音質が向上する、そんな体験をしてしまったのです。

ただ・・・そうですね、混じり気の無い水、純水が必ずしも美味に感じられないように、清涼な音が、必ずしも自分にとっての「良い音」ではないことに気がついたことも確か。

なんとかかつての楽しい音、うまみのある音を取り戻そうと、パワーアンプをLuxにしてみたり、CDプレーヤをDP-55Vにしてみたりと試行錯誤を繰り返した挙句、C-275Vを手放す決意をしたのでした。

とはいえ、亭主自身はC-275Vを否定するつもりは毛頭ないのですね。デジタルオーディオのキレを求めるひと、あるいはTannoyなどの個性あるスピーカを使っているひとにとってAccuphaseの製品は、ソースに余計な色づけ(とくにもっさりとしたもの)を許容しないという点でむしろオススメ。当時使用していたInfinityのKappa 6.2i(音場型スピーカ)に、定位のよさと豊かな音の双方を求めていたこと、それ自体が間違いだったように思います。

もし亭主がC-275Vより先にモニタースピーカを買っていたら、もしかしたらAccuphase製品にどっぷりとつかり、現在もC-275Vを現役にて使っていたかもしれませんね。

オーディオは組み合わせ、とはよく言いますが、出会った機器の順番によっても、その後の音の方向性、機器のラインナップが変わってくる。この辺もまたオーディオの醍醐味といえるかもしれません。

2013年1月 3日 (木)

01/03 【聴】 Motor : Nighttime World Vol.3 / Robert Hood, M-Plant|Ultra-Vybe(OTLCD1842)

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1992年、Underground Resistanceのメンバーとして活動を開始。同年ソロデビュー。Jeff MillsとともにAxisレコードを設立したほか、現在はミニマル・テクノの良作を黙々とリリースし続けるRobert HoodのNighttime Worldシリーズ最新作。

デトロイト・テクノの創始者3人といえば、Juan Atkins, Derrick May, そいてKevin Saundersonの3人を指す。クラフトワークを源流としたエレクトロのJuan Atkins、シカゴ・ハウスの一形態とでもいえそうなKevin Saundersonに対し、Derrick Mayのそれはどんな音楽にも源流を求めることができない、独自のサウンドを追求している。テクノという言葉とはウラハラのアナログなサウンド。Robert HoodのそれはDerrick Mayのサウンドにきわめて近い。ノンストップでつむがれるパーソナルかつエモーショナルなサウンドは、ダンスミュージックではなくそれ自体が「世界」として機能する。Jeff Millsの映画サウンドトラックシリーズとも共通するRobert Hood自身の世界のサウンドトラック。

2013年1月 2日 (水)

01/02 【聴】 Innovation in the Dynamics of Acid / Universal Indicator, Rephlex(MBIP-5518)

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Kosmik KommandoことMike Dred、Aphex TwinことRichard D. Jamesらによるアシッド・ハウスユニット Universal Indicatorのアルバムが再発された。セカンド・サマー・オブ・ラブ以降、ハウス/テクノ・ムーブメントの急速な立ち上がりに呼応して90年代初頭に作られたシンセ・トラックをメガミックスとして構成したものとのこと。MC-202, TB-303, TR-808, SH-101などヴィンテージ・シンセによるシンプルなトラックが、アシッド・ハウスの初期衝動を見事に表現している。2012年12月リリース。

シンセのサンプル音源集にでも収録されていそうなトラックをひたすらノンストップでつなげた・・・という趣でスタートする本作。トラックが進むにつれ次第に複雑かつハイテンションとなり、中盤以降はこれぞハードコアと言わんばかりに盛り上がる。適度なブレイクとめまぐるしく変わる曲調に、最後までだれることなく聴ける。予想以上に完成度高し。アシッド・ハウス好きならばマストの一枚。

2013年1月 1日 (火)

01/01 謹賀新年

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あけましておめでとうございます。
本年も四季旬菜どむやをよろしくお願いいたします。

2013年元日 どむや亭主拝

写真は最寄の海岸より。まはろくんは亭主のコートの中に「ニホンザルのサクラ」状態で入ってました。
いや寒かった寒かった。

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