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2013年1月17日 (木)

01/17 【読】 「間抜けの構造(ビートたけし、新潮新書)」

「間抜けの構造(ビートたけし、新潮新書)」

いまや「世界のキタノ」とまで言われるようになったビートたけしが、社会における「間」について考察した書。2012年11月刊。

漫才師を基点として、ミュージシャン、映画監督、討論番組の司会など多様なジャンルで才能を発揮するビートたけし。本書では、日本独特の文化(というか日本人の本質そのもの)である「間」について、自身の体験から考察を加えている。漫才の間、落語の間、スポーツの間、映画や芸術の間などなど様々なジャンルの間を解説しており、随所に氏の人生経験が生かされている。本書を書くにあたっては、定本として「間の研究ー日本人の美的表現(南博、講談社)」を参考にしたそうだが、氏がこの本を引用しなくとも、あるいは定量的なデータや、傍証を提示しなくとも、十分な説得力をもって読み手に伝わる。デビュー時代、どうしたら客に受けるかと徹底的に考え抜いて導き出された「間」へのこだわりが結実している。天性のセンスからだけでなく、理論面・実践面からも考察した内容といえる。

とにかく、「間」が大事なのだ。

「間」がない、あるいは適切な「間」をつかめないのが「間抜け」ということになる。そういえばビートたけしのオールナイトニッポンでマヌケなものを笑いの対象として扱っていた(いちばん長く続いたコーナーが「マヌケなものコーナー」だった)。本書においても、導入部に笑いの対象としてのマヌケを扱っており、そこから社会全般の「間」あるいは人生における「間」へとどんどん話を展開させていく構成は見事というしかない。

軽妙な文体と、味のあるエピソードが読者の興味をぐいぐいと引き寄せる。技術書でもエッセイでもない、新書独特の味わいが楽しめる良書。

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