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2013年1月 9日 (水)

01/09 【読】 「ペットたちは死後も生きている(ハロルド・シャープ、小野千穂・訳、日本教文社)」

「ペットたちは死後も生きている(ハロルド・シャープ、小野千穂・訳、日本教文社)」

心霊研究家にして霊能者。動物愛護家としても知られる氏が、自身の不思議な体験を通じて死後の世界におけるペットたちの生活を語った書。 ペットの死によって深く悲しむ人々に癒しと安らぎを与える本として、イギリスでは半世紀にわたり読み継がれてきたのだという。日本では2002年に翻訳され、現在第20刷を数えるロングセラーとなっている。

ペットは死んだあと、とても美しい楽園のような世界で幸せに暮らしている。ときに現世にやってきては、飼い主のそばに寄り添ったり、じゃれたりして、シャープ氏のような霊能力者にその存在を知らせることもある。「死後の世界」というべき世界で彼らは、かつての飼い主や家族とともに幸せに暮らしているが、やがてあなたが死んだときは、大好きなあなたのそばに真っ先にやってきて、ともに幸せに暮らすだろう―――。

心霊研究家であるシャープ氏は、彼の指導霊からの言葉や、現世に実体化したペットたちの霊の行動から、死後の世界を確信するに至る。何年にも及ぶ交霊会、研鑽を通じて肉体から魂を分離させることに成功した氏は、ついには死後の世界、ペットたちが幸せにすごすという世界へと足を踏み入れることになる。本書ではシャープ氏の現世における様々な体験談、あるいは霊的な旅の末たどりついた死後の世界の姿を、キリスト教的な慈しみを持って説明している。キリスト教では「心霊」のような現象を肯定していないので、シャープ氏の思想はむしろオカルトというべきだろう。オーラ、アストラル体、交霊術、霊媒などの心霊用語は、現代の人々には到底なじみの無い、胡散臭い用語に聞こえるだろう。もちろん、シャープ氏が心霊研究を行っていた時代、半世紀以上も前にあって、これら用語が巷間に広く知られていたことは間違いない。

亭主自身、子供の頃は心霊に大変興味があったので、本書を読んで意図しているものは即座にわかったものの、その主張を受け入れることができなかった。この歳になってこのような非科学的で、前時代的な世界観に共感することは、ある種の「恥」であるとすら思えたのだ。

ただ、本書に登場するペットと飼い主たちとの心のつながり、またペットが死後の世界で幸せに暮らしているという記述を自分がかつて大好きだった犬や猫たちに重ねると、自然と目頭に熱いものがこみ上げる。本書の主眼が「飼い主の癒し」であることに気づいてからは、全体としてはかなり好意的に読むことができた。

心霊やオカルトに対する知識があるか、キリスト教的な価値観に違和感がないか、あるいは大好きだったペットがいたかなどなど現代の日本人にはハードルとなる部分が多々あって、無条件で「癒し」となるかはわからないけれど―――。興味のある人は、どうぞ。

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