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2012年10月 3日 (水)

10/03 【聴】 Sunday at the Village Vanguard / Bill Evans Trio, Riverside(OJCCD-140-2)

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絶大な人気を誇るジャズ・ピアニスト・Bill Evansの、ニューヨークのクラブ"Village Vanguard"でのライブを収録した作品。収録日は1961年6月25日、奏者はBill Evans(Piano), Scott Lafaro(Bass), Paul Motian(Drums)。成熟の域に達した3人の演奏が堪能できる。なお本作は1987年にデジタルリマスターしたもので、オリジナル曲6曲にボーナストラック4曲を追加している。

背後に響く食器の触れ合う音、まばらな拍手・・・。当時は決して大人気とはいえなかった3人のライブ演奏だが、その評価は年月を経る毎に高まっている。ほどよく抑制されたエヴァンスのピアノを中心とした3人のアンサンブルは、ブラック・ミュージックとしてひたすらにアツい方向、即興的な方向へと加速していた当時のジャズ・シーン(たとえばコルトレーンのジャイアント・ステップスやマイルスのカインド・オブ・ブルー)と軸を違える。もっともエヴァンス自身はマイルスのプロジェクトにも積極的に参加していて、新しさを追求するという姿勢そのものは共通している。エヴァンスのそれは、後世にチック・コリアのリターン・トゥ・フォーエヴァーへと続くある種の「癒し系」の源流とでもいえばよいだろうか。言うまでもなく本作にはリターン・トゥ・フォーエヴァーにみられる「あざといまでの心地よさ」は皆無。亭主自身はエヴァンスの内省的なピアノ・タッチと、時折見られるウィットを楽しんでいる。

クラブでの演奏、ということで、エヴァンスらは同じ日に何回も同じ曲を演奏している。Take2, Take3などというのがそれに当たるが、それぞれの曲で様々な趣向を凝らし、またアレンジを変えているためか非常にバラエティ豊かに聴こえるあたりも楽しみのひとつ。いわゆる派手さはないものの、聴けば聴くほど発見があって、購入以来何度も聞き返している。

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