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2012年8月25日 (土)

08/25 【読】 「心に訊く音楽、心に効く音楽(高橋幸宏、PHP新書)」

「心に訊く音楽、心に効く音楽(高橋幸宏、PHP新書)」

近年はHASYMO、Pupa、The Beatniksなどで活動。今年還暦を迎えた高橋幸宏さんが、還暦記念に著した「私的ディスクガイド兼半生記」。幼少期の音楽体験から、ドラマーとしての音楽界入り、ミカバンドやYMOへの参加、ソロ活動、そしてHASYMOなど現在のプロジェクトに至るまでのエピソードを、音楽とともに綴った書。

第1章は、ユキヒロさんと音楽との出会いに関する。ビートルズ、ベンチャーズ、シュープリームス、そしてアル・ジャクソン・・・彼がその後の音楽活動に大きな影響を受けたアーティストが次々と登場する。特筆すべきはユキヒロさんがドラマーとなったきっかけがベンチャーズであったこと、当時の若者がビートルズに熱狂したように、ユキヒロさんもまたビートルズに衝撃を受けたという点だろう。ビートルズはその後もカヴァー作品を多く手がけているほか、ポール・マッカートニーとは録音スタジオが隣だったこともあるそうで、その後のユキヒロさんの人生(と本書)に度々登場する重要アーティストの一つだったりする。

第2章は、プロ・ミュージシャンとして音楽界入りし、細野さん、高中正義、トノバン(加藤和彦)、坂本さんらと出会った話。

第3章は、ユキヒロさんが手がけた曲の話。中国女、ライディーン、キューといった他の文献にも登場する曲成立のエピソードがユキヒロさん視点で語られている点が興味深い。

第4章は、映画音楽やボサノヴァ、あるいは同時代の楽しむにアーティストの話。

第5章は、ふたたびユキヒロさんが手がけた曲の話だが、特に「歌詞」を作ることの難しさが語られる。

第6章は、最近の活動。Sketch Show, HASYMO, The Beatniks, pupa, ワールド・ハピネスなど様々なプロジェクトからユキヒロさんの今が明らかとなる。

いずれの章にも、オススメのアルバム、曲の紹介があって、その多くが現在も入手可能(再販含む)というのが嬉しい。ユキヒロさんのファンならばユキヒロさんの音楽体験をたどるもよし、コアな音楽ファンならばユキヒロさんのレビューを参考に今一度手持ちの音楽を楽しむも良い。優しく語り口は、読みやすいこともさることながら、読み手を暖かく包み込み、癒してくれる。亭主自身、本書に語られている音楽の多くをiPod classicにいれていたため、音楽を聞きながら、本を読みながら楽しむことができた。

そういえばユキヒロさんが自分で語るというシーンは(細野さんや教授にくらべ)圧倒的に少ない(自分語りをしないことが一番の理由なのだろう)。滅多にない機会と思いつつ、その語り口に惹かれあっという間に読み終えてしまった。

それにしてもこの頃の世代のひとはみんなビートルズに夢中だったのですね。

我々の世代がYMOに夢中だったように。

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