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2012年4月11日 (水)

04/11 【読】 「采配(落合博満、ダイアモンド社) 」

「采配(落合博満、ダイアモンド社) 」

監督就任中の2004年からの年間で4度のリーグ優勝、うち1度の日本一を達成。ドラゴンズを最強チームへと育て上げた落合監督の組織&リーダー論。2011年11月刊。

「俺流」などと呼ばれ、他の監督とは一風変わったトレーニング方法、選手起用が物議を醸した落合氏。本書ではそんな「俺流」采配の真の意味が明らかになる。選手が自ら考え行動するための仕掛け作り、勝つよりも負けないことを重んじる戦略、それらのためにリーダーがすべきこと―――監督を辞して初めて語られる言葉の数々は、在任中の実績とあいまって圧倒的な説得力を持つ。そのノウハウは東芝の社会人チームからロッテへと移籍して以来の氏の考え方、物の見方に依るという。史上初の三年連続三冠王、初の年棒1億円突破など現役当時から型破りだった氏の業績は、全て目論見を持って成し遂げられたのだそうだ。現役時代から果たしてそのような目論見を抱いていたのかは本人にしかわからないこと。だが、そんな疑念もまた実績の前では妄言にも等しい。

いくつか心に残った言葉を。

「シンプルな指導こそ、耳を傾けよ」(第三章)

打撃技術の指導が難しいのは、打撃の難しさを熟知している人間が、第三者にその難しさをシンプルに伝えようとする一方で、聞き手がそのシンプルさの背後にある難しさを十分に汲み取れない点にあるのだそうだ。伝える側が、自分の意図が相手にどう伝わったかを知るすべはない。折角の口伝が「そんなの知ってるよ」「当たり前だよ」と言う言葉で台無しになってしまう危険性は常にあると言っていい。

なお、落合氏は、本書における様々な考察を「組織にも当てはまるのではないか」と記している。個人的には当てはまる部分も、また当てはまらない部分も多くあり、企業のリーダー論へと敷衍するには、読み手が積極的に思考するプロセスが必要となる。もっとも、亭主は40年来のドラゴンズファンで、落合氏在任時のドラゴンズの強さには溜飲の下がる思いだっただけに、本書は野球をさらに楽しむネタとして興味深く読むことができた。話題となったノーヒットノーラン達成を寸前にしての山井の降板、シーズン開幕時から投手陣・打撃陣に分厚い選手層が形成された理由などは、組織論とは切り離してもなお興味の尽きない話題かと。 (2012.04.11)

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