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2012年3月27日 (火)

03/27 【聴】 Stereo Worxxx / Capsule, Contemode|Yamaha(YCCC-10023)

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中田ヤスタカとコシジマトシコのユニット、Capsuleの最新アルバム。中田がプロデュースするPerfumeの作品とも世界観を共有する、強炭酸のデジタル・ポップ。全9曲。初回限定盤にはリミックスを変えた6曲を追加したボーナスディスクが添付されている。

Perfumeにのっち、かしゆか、あ〜ちゃんの3人がいるように、Capsuleにもコシジマトシコという歌姫がいるが、ヴォーカルの存在感はアルバムを重ねるうちに希薄となっている。中田自身はヴォーカルを「楽器のひとつ」と見なし、ヴォーカルにとらわれない自由な作風を展開しているようだ。特にコシジマさんのファンには残念な話かもしれず、亭主自身もまた残念だったりする。コシジマさんのキュートかつ洗練された歌声は、ハウスやハードテクノの文脈で「ヴォイス」として挿入されるよりも、むしろフレンチ・ポップのような曲にぴったりフィットすると思うからだ。

もちろん本作が、強炭酸のデジタル・ポップとして提示されていることについては亭主としてまったく異論がない。他のアーティストがやりそうでやらなかった、日本のポップスとしてのハウスやテクノへの接近は、ポップスという文脈の中で楽しんでいる多くのファンを感化しつつ、彼らをしっかりとディープな世界へ誘っている。聴きやすさ、耳心地の良さで聴き手にすりよらない孤高さは、冷め切ったぬるま湯の中でファン向けの音楽を再生産する現在のJ-Popシーンへの明らかな皮肉と挑戦でもある。ラストの曲"Transparent"の問答無用な透明感、ステレオ感は、おおよそJ-Popでは出しえないテイスト。すばらしい。

PerfumeとともにJ-Popに対する強力なカウンターパートとして位置づけられる良作。(2012.03.07) 

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