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2011年11月 1日 (火)

11/01 【読】 恥知らずのパープルヘイズ(上遠野浩平、集英社)

「恥知らずのパープルヘイズ(上遠野浩平、集英社)」

ジョジョの奇妙な冒険・第5部。近未来のイタリアを舞台に、主人公ジョルノ・ジョバアーナと仲間たちの活躍を描いた「黄金の風」篇の後日談を、ミステリ・SF作家の上遠野浩平がオリジナル・ストーリとして書き下ろしたもの。

第5部終幕から半年後。イタリアのギャング団・パッショーネの裏切者・パンナコッタ・フーゴは、ミラノのサッカー競技場に呼び出される。裏切者としての烙印を押され、絶望のふちをさまよっていたフーゴの前に現れたのは、かつて仲間だった拳銃使いのグイード・ミスタ。かつてのパッショーネのボス・ディアボロを斃し、新たにボスとなったジョルノの代理人として現れたミスタがフーゴに与えた指令、それはパッショーネの負の遺産ともいうべき「麻薬チーム」の暗殺だった。戦いか、死か―――かくて鉄砲玉として仕立て上げられられたフーゴは、新たな仲間とともに「麻薬チーム」との戦いへと身を投じることとなる。

本作では、原作コミックにおいてストーリから途中離脱したきり一度も描かれなかったフーゴのその後が語られる。懐かしいキャラクタの再登場、ふんだんに現れる原作の回想シーン、あるいはジョジョの醍醐味ともいえる能力者(スタンド使い)同士のバトル、そして原作では語られなかったエピソードの補間などなど、原作を知るファンならば問答無用に楽しめる仕掛けが随所に施されている。もちろん原作を知らない人が読んでも理解できるよう、本編のエピソードを適宜織り込んでいるほか、スタンドなどジョジョに特有のガジェットについても詳しく説明しているので心配ない。作者の上遠野氏自身もジョジョの熱烈なファンとのこと、いわゆるノベライズとは次元を異にする濃密世界が堪能できる。

ボスとなったジョルノの動向、トリッシュ・ウナやポルナレフ(!)のその後などなど、いろいろと書きたいことはあるのだけれど、詳しくは小説にて。原作では充分に閉じられていなかったストーリの環が見事に閉じ、また物事がしかるべき場所へと収まっていくさまは、ファンにとっては念願の内容といえる。(2011.11.01)

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