2020年1月 1日 (水)

--/-- ご案内

トップページはこちらです →「Domuya Portal

2016年9月24日 (土)

09/24 【聴】 Bauteile / Atom TM and Mark Behrens, Editions MEGO(eMEGO184)

IMAGE


 ドイツ出身で現在はチリ在住のエレクトロニカ・アーティストでSenor Coconuts、Atom Heartほか多彩な名義を使い分けるAtom TM(現在はこれがメインらしい。本名はUbe Schmidt)が、同じくドイツ出身の音楽家Marc Behrensとコラボレーションしたアルバム。2014年リリース。1987年から2013年までに録音された様々な音楽ソースを組み合わせ、「約200年に及ぶ音楽の発展」を表現したもの、とのこと。


 トラックはただ1つ、1時間10分の1曲のみ。明確な主題や物語は存在せず、様々な音源がカットアップ/コラージュされている。音源のコラージュ作品といえば「コチン・ムーン(細野晴臣+横尾忠則)」が国内盤では有名だが、インド哲学的な細野+横尾作品に対して、こちらには西洋主義が垣間見える。Carlos Zingaroのバイオリン、三拍子、あるいは実験音楽。いや、200年という歴史を辿るならばやはり西洋音楽を辿るのが一番わかりやすいし、AtomとMarcにとって西洋音楽は自身のルーツである。


 それにしても本作、1時間という大作ながら随所に工夫が凝らされていて、亭主などは最後まで楽しく聞くことができた。実を言えば途中で飽きたり、退屈してしまうかと思っていたのだが、体調が悪いなかではこういうサウンドスケープ的な作品のほうがむしろありがたい。積極的に耳へと侵攻してくるのではなく、室内を雑多な音で満たすイメージ。そういえばこういう作品、最近はとんとリリースされなくなった。おそらくCDアルバムを出すことそれ自体が投資であると考えれば、確実に投資回収できるコンテンツをリリースしたいという意識が働いて、こういう「お遊び」的な内容のアルバムを避けるのだろうが―――個人的にはもっともっと聞きたい音楽ジャンルの一つ。

2016年9月23日 (金)

09/23 日々雑感

 ここ数日体調が悪い。


 台風や大雨の中を押して犬と散歩に行ったせいか、風邪でも引いたかと思ったのだが、どうやらメニエール病が再発したらしい。過労とストレスで三半規管が炎症を起こしているのだろうか、めまい、頭痛が酷い。


 過労やストレスには睡眠が良いとは世間一般に言われることだが、大会をいくつか控えているのであまり寝てもいられない。ただでさえ台風や大雨でトレーニングできずにいるのに、過労を理由に大会で苦しい思いをするのも勘弁してほしい。


 ただ、亭主の睡眠不足は、寝る時間が短い(だいたい毎日4~5時間)というよりも、寝つきが悪いことが主たる原因らしい。布団に入ってもだいたい1時間は起きている。とろとろと眠りに落ちても、なぜか起きてしまう。例えば以下はある日の睡眠データだが、1時間が経過したところでバシッと起きてしまい、その後約2時間は起きたり寝たりを繰り返していた。はっきり言ってこれで「寝た」はずもない。

Image1


 そういえば寝つきに、幻聴のような音を聴くこともある。幻聴などというとファンタジーだが、具体的には空中で何かがさく裂したような音である。風船が爆発したように聞こえることもあれば、爆竹や、銃の発砲音のようにも聞こえる。音には指向性があり、寝ている左側、上方で聴かれることが多い。昔ならば「ラップ音」などと心霊現象になぞらえたのだろうが、この歳になるとゴキブリ以外に恐ろしいものはそうそうない。空中で突然炸裂音がする。驚かないはずがないが、驚いても何も起きない。脳で何かが起きているのか、それが分かればいくらか気分的に楽なのだが。

09/23 【聴】 Goodbye to Language / Daniel Lanois, Redfloor|ANTI(7471-2)

IMAGE

 カナダ出身の音楽プロデューサー、音楽家。Emmylou Harris、U2ほか多くのアーティストのプロデュースとともに、Brian Eno, Roger Enoとの共作"Apollo"でも知られるDaniel Lanoisが、オルタナ・ロックのベテランアーティストRocco DeLucaをフィーチャーして制作したオルタナ風味のアンビエント・アルバム。全12曲。


 実は亭主、ここ1ヶ月ほどの激務でいろいろと衰弱していた。当初は風邪をひいたのかと思っていたが、どうやら過労とストレスでメニエール病が再発したらしく、ひどいめまいに苦しんでいた。食欲がないのは仕方ないとして、好きな音楽が聴けないのはきつい。めまいに激しい音楽は禁物、そんななかで聴いていたのが本作"Goodbye to Language"だった。たゆたうようなギターの調べと、シンセ・ドローン。明確なメロディを持たない、即興演奏のような浮遊感が、聴く人の心をふわりと受け止める。こういう作品はKing CrimsonのRobert Frippあたりが得意としていたかもしれない。Rocco DeLucaのそれはFrippよりもさらにアンビエント寄りだが、どことなくオルタナティブ・ロックの香りもする。ギターの奏法がオルタナ系なのか、それともコードの進行具合が似ているからだろうか。

2016年9月21日 (水)

09/21 日々雑感

昼間、auから電話があった。

機種変更した契約者へのサポート電話だという。auで大人気のサービス、うたパス、ビデオパス、ブックパス(要するに曲聴き放題、ビデオ見放題、本読み放題)をどうぞご利用ください、機種変更1か月間は無料でお試しいただけます、と淡々とした口調で説明された。

亭主はあいにくこの3パスに加入していないし、これからも加入する予定もないと告げると、そうですかそれでは失礼しますと電話が切られた。おそらく何を話すのかあらかじめマニュアルで決めているのだろう。サポート電話というわりには応対が事務的なのは、一件一件感情を込めていては疲れてしまうからなのだろう。

--

そういえば先日何かの用事でどこぞのサポートに電話を掛けたときは、とにかく丁寧、平身低頭平謝りといった感じであった。何か言うたびにそれは大変だったでしょう、それはお困りだったでしょう、本当に申し訳ありませんでした云々と平謝りされた。そんなに謝られても困る、怒りもないし、事務的にてきぱきと進めてほしいのに謝られても何も出ない。たぶんこれもマニュアルで決められているのだろう。

電話口で感情が食い違ったまま会話が進むと、自分がまるでコミュニケーション障害にでも陥ったかのような気分になる。電話を切った後も相手との感情の落差に違和感が残り、後味がよろしくない。

せめて相手に感情を合わせることができればよいのかもしれないが、マニュアルの応対に自分の感情を合わせるのもなんだかおかしな話だ。

--

そうそう、平身低頭平謝りされたのは、nanacoカードが使えなくなったため、サポートセンタに電話を掛けたときのことだった。ご迷惑をおかけして申し訳ありませんと繰り返されたが、磁気記録が消えたのならば上書きすればよいし、新しいカードを用意してもらいそちらに移行してもよい。店に赴く必要はあるが、コンビニやショッピングセンターならばついでの買い物もある。

nanacoの磁気記録が消失した場合、ポイントや残高はセンタに記録されているので、店頭でデータ移行の書類を書いて新しいカードをもらえばよい。ポイントや残高は3営業日くらいで新しいカードに反映されるそうである。

2016年9月20日 (火)

09/20 【聴】 R / Tonu Naissoo Trio, 澤野工房(AS-148)

IMAGE


 エストニア出身のジャズ・ピアニスト、Tonu Naissooの2015年作品。Taavo Remmel(Bass)、Ahto Abner(Drums)といういつものトリオ編成が奏でるは"R"、新旧ロック作品のジャズ・カヴァー。U2, Nirvana, The Beatles, Rolling Stones, N*E*R*D, Guns n'Roses, Coldplay, Maddona, Oasis, Charles Aznavourと、名前を出すだけでも恐れ多い大物アーティストたちの曲が、美麗なヨーロピアン・ジャズとなって華開く。全10曲。


 実を言えば亭主、上のアーティストたちの曲を聴いたことがない。いや、ラジオかテレビCF曲か、どこかで聴いたことがあるのかもしれないが、少なくともアルバムとして所有しているのはThe Beatlesの"Blackbird"くらいで、しかもジャズ・アレンジともなると原曲は果たしてどうだったか全く思い出すことができない。カヴァーアルバムのレビューとしては危機的状況だが、メロディラインとヴォーカルをピアノで置き換え、ベースとドラムがゆったりとしたリズムを刻んだアレンジを原曲と比較すること自体が無理筋かもしれないと開き直ってみる。


 幸い、多くの曲がYoutubeにPVとしてアップロードされている。たとえば、Oasisの"Don't Look Back in Anger"はかなり原曲に忠実。U2の"With or Without You"も非常に雰囲気が似ている。なるほどバラードを中心にカヴァーしているのだろうか。奇無理筋などとはとんでもない、奇をてらわない正攻法のカヴァー。これならばファンも納得するだろう。

2016年9月19日 (月)

09/19 【聴】 Estonian Wind / Tonu Naissoo Trio, 澤野工房(AS-072)

IMAGE

 エストニア出身のピアニスト、Tonu Naissooと、Taavo Remmel(Bass)、Ahto Abner(Drums)によるピアノ・トリオのアルバム。澤野レーベルからは通算3枚目となる本作は、流麗なピアノと小粋な選曲に彩られた好アルバム。全9曲。


 Burt Bacharachの"I Say A Little Prayer"から始まる本作。いきなりポピュラー・ミュージックを突いて来るこだわりのなさは、現代ヨーロピアン・ジャズの良さでもある。その後はFreddie Hubbard(トランペット奏者)の"Up Jumped Spring"、Leroy Anderson(管弦楽の巨匠)の"Serenata"など地味に良い選曲。ただし、バカラックが決して飛び道具のように突出しているわけではない。全体を通じて感じるのはセンスの良さ。聴く人を癒す軽快かつ流麗な演奏がTonu Naissooと、彼を取り巻くヨーロピアン・ジャズの世界だ。成熟・老成した世界観を完成形とみるか、それとも退屈とみるかは人それぞれだが、このジャンルは現在進行形、これからどんどん展開していくジャンルでもあるらしい。


 アルバムにはTonu自身の曲も2曲収録されているが、M9"Upper Fast Side"のポジティブな曲調、前へ前へと突き進むアップテンポが非常に気持ち良い。この曲でアルバムを〆るのではなく、この曲をアペリティフ(食前酒)にしてさらなる音楽への渇望を呼び起こす。

09/18 【読】 「御手洗潔の追憶 / 島田荘司(新潮文庫)」

「御手洗潔の追憶 / 島田荘司(新潮文庫)」

趣味として探偵業を営む占星術師として1981年12月「占星術殺人事件」に登場。以降数々の難事件を解決、現在は脳科学者としてスウェーデンのウプサラ大学で教鞭をとる天才探偵「御手洗潔」が主人公となるシリーズのスピンアウト作。シリーズの主要登場人物に光をあてた短編・中編8編を収録する。2016年6月刊行。ただし各作品は(1編を除いて)別の作品からの再録となるので、コアなファンならばどこかで読んだ記憶があるかもしれない。


  1. 主人公となる御手洗潔が、渡米中に聞き手である島田荘司(作者)と久々の再開、近況を語る「御手洗潔、その時代の幻(御手洗潔攻略本初出)」
  2. 御手洗潔の父を主人公に、名探偵の出生の秘密に迫る「天使の名前(島田荘司読本初出)」
  3. 石岡和己の恋人(?)で現在は弁護士として活躍する犬坊里美が島田に送った書簡「石岡先生の執筆メモから(INPOCKET初出)」
  4. ハリウッド女優で御手洗に一方的な恋心を抱く松崎レオナからの手紙「石岡氏への手紙(島田荘司読本初出)」
  5. 御手洗のワトソン役で島田荘司と同業でもある石岡和己と再会、インタビューを試みる「石岡先生、ロング・ロング・インタヴュー(石岡和己攻略本初出)」
  6. ウプサラ大学で教鞭をとる御手洗の大学生活の一コマを切り取った「シアルヴィ(ミタライ・カフェ初出)」
  7. スウェーデンにおける御手洗のワトソン役、ハインリッヒ・フォン・レーンドルフ・シュタインオルトが御手洗の近況を語る「ミタライ・カフェ(ミタライ・カフェ初出)」
  8. そして最後に作者である島田氏自身が御手洗潔を語る「あとがきに代えて(書下ろし)」

 いうまでもなく、御手洗は架空の人物であるのだが、本書では作者である島田氏自身が作中に登場して主要な登場人物らと直接・間接的に接している。推理小説でこのようなアプローチをとるというのは亭主自身聞いたことがないのだが、1981年から現在までの35年間シリーズが続き、登場人物もまた時代とともに成長していくという作品にあっては、登場人物らもまた現実世界・時代の一部と言えるだろう。なお本書には、未発表作品として"A Mad tea party under the aurora"、「伊根の龍神」の2作があることが登場人物から語られている。

2016年9月17日 (土)

09/17 【動】 東京マラソン2017落選のお知らせ

タイトルの通りである。

このたびは東京マラソン2017にお申込みいただき、誠にありがとうございました。

定員を超えるお申込みがあり、厳正なる抽選を行いました結果、
誠に残念ながら今回はご意向に沿えない結果となりました。

最終的に倍率は12.2倍(321,459人)にまで膨れ上がったそうなので、もうなんというか、あまりごちゃごちゃ言わないほうがよいのだろう。「運試し」と称して申し込んでいる人もいるようなので、こういうイベントは最初からアテにせず、当たっても外れても楽しむくらいでちょうどいい。

09/17 【読】 「里の国の中世~常陸・北下総の歴史的世界 / 網野善彦(平凡社ライブラリー)」

「里の国の中世~常陸・北下総の歴史的世界 / 網野善彦(平凡社ライブラリー)」


 山梨県出身の歴史学者。日本中世史を専攻とし、小学館ライブラリー、講談社学術文庫、平凡社ライブラリーなどから著書多数。非人や悪党、海民といった庶民の暮らしぶりに探求の目を向けることで、中世世界を鮮やかに描き出した数々の研究成果には内外から高く評価されている。本書は1986年3月に茨城県史編集委員会監修「茨城県史中世篇」の網野氏執筆分を再編成したもの、とのこと。


 本書の内容は大きく二章に分けられる。第1章は「平安時代末期の常陸および北下総」。10世紀当時、この地域を広く支配していた平氏の勢力図を発端として、当時の社会情勢や人々の暮らしぶりを考察する。第2章は「鎌倉時代の常陸・北下総」。鎌倉幕府の成立と佐竹氏の滅亡、平氏から北条氏への勢力変化などが様々な文献から示される。もとより常陸といえば「風土記」が現在まで残されているほか、奥州の入口ということもあり多くの文献が残されている地域である。なかでも平安・鎌倉の時代は、佐竹氏、平氏、北条氏といった歴史の表舞台にも立ったことのある氏族が拠点とし、また勢力図の中へと取り込んだ時代であり、日本史的にも重要な地域でもある。


 800年も前の話ではあるが、土地の名前や重要な祭礼、神社などは現在にもしっかり伝わっているので、茨城県出身ではない亭主であっても内容を理解しつつ、楽しみながら読むことができた。先祖の来歴を知る上でも、網野善彦ファン、日本史ファンはもとより、茨城県民にぜひとも読んでもらいたい書、かも。

«09/17 【読】 「心霊写真 / 小池壮彦(宝島社新書)」

2016年9月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  
フォト
無料ブログはココログ